イランの世界遺産は文化遺産が22件、自然遺産が1件、合計23件が登録されています。

  • イランのアルメニア修道院群
  • Armenian Monastic Ensembles of Iran
  • 登録年:2008年
  • 都市:タブリーズ
聖タデウス教会(ガラ・ケリーサー)、生神女マリア聖堂(ゾル・ゾル教会)、聖ステファノス教会からなる。イラン旅行で砂漠やイスラム建築をたっぷり見た後に、豊かな自然の中に佇むアルメニア建築を感応するのもまた格別です。
  • バムとその文化的景観
  • Bam and its Cultural Landscape
  • 登録年:2004年
  • 都市:ケルマン
砂漠のエメラルドと呼ばれたオアシス都市。丘の上に城塞が造られ、その周囲に城下町ができました。土色一色の街並みに、遺跡の手前の緑豊かなオアシスが映える。2003年巨大地震が起き遺跡はほとんど崩壊してしまいました。日本政府も物資し救援や自衛隊派遣を行いました。2004年、ユネスコは世界遺産リストに掲載するとともに危機遺産リストに登録しました。2013年、遺跡の修復、保全活動が評価され危機遺産リストから除外されました。
  • ビソトゥーン
  • Bisotun
  • 登録年:2006年
  • 都市:ケルマンシャー
アケメネス朝ペルシアのダレイオス1世が、自らの即位の経緯とその正当性を主張する文章とレリーフを刻んだ巨大な戦勝記念碑。イギリスのローリンソン(1810~95)による楔形文字解読の手がかりになりました。ローリンソンは絶壁を上り下りし、命がけで文字を筆写しました。碑文はペルシア・アラム・バビロニアの楔形文字で書かれています。
  • チョガザンビル
  • Chogha Zanbil
  • 登録年:1979年
  • アフワズ
紀元前1250年ごろに古代エラム人が建設した神殿です。建設当初は高さが50mほどあったとされ、3分の1が現存しています。極めて保存状態の良い世界最大規模のジッグラト(レンガでできた聖塔)が見られます。
  • メイマンドの文化的景観
  • Cultural Landscape of Maymand
  • 登録年:2015年
  • 都市:ケルマン
メイマンド村は半遊牧民たちが、季節によって場所を変えて生活しています。春は草原地帯、夏は標高の高い山、冬には洞窟で暮らしています。2000年以上にわたり変わらない遊牧生活が続いています。
  • ゴレスターン宮殿
  • Golestan Palace
  • 登録年:2013年
  • 都市:テヘラン
カージャール朝期の王宮。ゴレスターンとは「バラ園」の意味です。美しい庭園や7つの博物館があります。鏡を用いた装飾がふんだんに施された豪奢な王宮に驚かされます。
  • ゴンバデ・カーブース
  • Gonbad-e Qābus
  • 登録年:2012年
  • 都市:ゴルガン
11世紀にジヤール朝の首都だった、イラン北部のゴルガン(ジョルジャン)に立つ無釉煉瓦造りの墓塔。高さは53mで、壁面の銘文には、1006年にジヤール朝君主のカーブースが地震のために建てたと記されている。内部は空洞で、やや先細りの円筒状、突出するつば状の縁が壁面を飾る。その構造と優れて幾何学的な意匠は、形式としては最古の事例であり、この形式は後にイランだけでなく、広くアナトリアから中央アジアまで定着していった。
(説明 出典:ユネスコ世界遺産ホームページより)
  • ヤズドの歴史都市
  • Historic City of Yazd
  • 登録年:2017年
  • 都市:ヤズド
ヤズドはイラン高原の中央にある砂漠に囲まれた都市です。伝統的ペルシア建築における砂漠への適応という点で、数々の好適な建築例が残っています。
  • イスファハンのジャーメ・モスク
  • Masjed-e Jāmé of Isfahan
  • 登録年:2012年
  • 都市:イスファハン
8世紀建設のイスファハン最古のモスクです。増改築を繰り返しているので様々な建設様式やタイルワークを見ることができます。内部はいくつもの小さなドーム型の天井を無数の柱が支えています。ドーム天井にはすべて異なる模様が施してあり、天井を見上げて観察していると首が痛むくらいです。
  • イスファハンのイマーム広場
  • Imamu Square, Isfahan
  • Meidan Emam, Esfahan
  • 登録年:1979年
  • 都市:イスファハン
エスファハーンのエマーム広場 Meidan-e emam
サファヴィー朝アッバース1世が1598年にイスファハーンへ遷都した際、「世界地図」のように全てを集約しうるような最高の広場を目指して建設させた、非常に広大で美しい広場。この広場を取り囲むようにモスクやバーザール、チャイハネ、宮殿が併設されている。中でもエマームモスクはイランの近世イスラーム建築を代表する傑作とされています。
  • パサルガダエ
  • Pasargadae
  • 登録年:2004年
  • 都市:シラーズ
紀元前546年にキュロス2世の手によって建設が開始された、アケメネス朝ペルシア最初の首都。パサルガダエに残る庭園は、イランで最初の四分法に基づいて建設された庭園で、ペルシア式庭園としても世界遺産に登録されています。パサルガダエで発見される芸術作品や建築物は、エラム、バビロニア、アッシリア、古代エジプト、アナトリアの影響が見受けられます。
  • ペルセポリス
  • Persepolis
  • 登録年:1979
  • 都市:シラーズ
紀元前520年アケメネス朝ペルシアのダレイオス1世が建設を始めた宗教都市です。諸民族からの貢納受け取りや新年(ノウルーズ)を祝う儀式を執り行った聖地とされています。謁見の間、王の墓、宮殿などがありますが、中でもペルセポリス最大の「百柱の間」はその壮大な迫力や緻密なレリーフに誰もが息を呑むことでしょう。
  • ファールス地方のササン朝の考古学的景観
  • Sassanid Archaeological Landscape of Fars Region
  • 登録年:2018年
  • 都市:シラーズ
イラン南部ファールス州にあるサーサーン朝時代の史跡群です。この史跡群は、ササーン朝の宮殿、グールの都市、ゾロアスター教寺院、アルデシール王の宮殿、歴史的なビーシャーブールの町、チョガーン谷の浮き彫り、シャープール洞窟などがあります。
  • シャフレ・ソフテ
  • Shahr-e Sokhta
  • 登録年:2014年
  • 都市:ザへダン
イラン南東部スィースタン・バルーチェスタン州の町ザーボルの南56㎞の地点にある約6000年前の古代都市です。この古代都市は医療水準が驚くほど高く、医師は接骨額などの知識を有していたのみならず、脳の外科手術までも行っていたとされています。
  • アルダビールのシェイフ・サフィー・ユッディーンの修道院と聖者廟複合体
  • Sheikh Safi al-din Khānegāh and Shrine Ensemble in Ardabil
  • 登録年:2010年
  • 都市:アルダビル
1334年に建設されたシャイフ・サフィー・アッディーンの霊廟です。彼はアルダビルで生まれたサファヴィ教団を興したスーフィーです。アルダビルには数多くの温泉、美しい自然景観があり、大きな湖がいくつもあります。
  • シューシュタルの歴史的水利施設
  • Shushtar Historical Hydraulic System
  • 登録年:2009年
  • アフワズ
創造的才能の傑作として価値が認められたこの水利施設は、紀元前5世紀のダリウス1世の時代に造られました。カールーン川の2つの主要な運河を含み、そのひとつギャルギャル運河は、製粉場に通じるトンネルを抜け、いまもシューシュタル市に水を供給しています。運河は壮観な崖を成し、トンネルを抜けた水は滝のように下流に向かって流れ落ち、市南部の平野に至って4万haもの農場と果樹園を潤している。この遺産はサラセル城、水利システムの操作場、水位を測る塔、ダム、ため池、水車場などから成っています。エラムやメソポタミアの人びとの技術を受け継ぎ、いまではナバテアの人びとの技術やローマ由来の建築技術の影響までうかがい知ることができます。(出典:ユネスコ世界遺産ホームページより)
  • ソルターニーエ
  • Soltaniyeh
  • 登録年:2005年
  • 都市:ザンジャン
イルハン朝時代に建てられた廟です。後のイスラム建築に大きな影響を与えました。カザフスタンのホージャ・アフマド・ヤサヴィー廟やインドのタージ・マハールもこの影響を受けています。外装は特に目を引きませんが、内部の装飾は保存状態がよく必見です。
  • スーサ
  • Susa
  • 登録年:2015年
  • 都市:アフワズ
古代オリエントの時代より中東地域とイラン高原とを結ぶ交易の要所でありました。アケメネス朝ペルシャ時代の首都としても知られています。紀元前5000年から13世紀にかけての都市遺跡が現在でも残っています。
  • タブリーズの歴史的バザール複合体
  • Tabriz Historic Bazaar Complex
  • 登録年:2010年
  • タブリーズ
中東最古のバザールであると同時に、世界中でもっとも長い商業施設です。タブリーズは交易都市として役割を果たしており、その歴史は1000年にも及びます。タブリーズ産絨毯は絵画と見違えるほど写実的なので必見です。
  • タクテ・ソレイマン
  • Takht-e Soleiman
  • 登録年:2003年
  • 都市:ザンジャン
アルサケス朝に建設されたササン朝で発展したゾロアスター教の神殿です。ササン朝はゾロアスター教を初めて国教に定めた王朝です。丘の頂上に湖がありこれを取り囲むように遺構が並んでいます。ザンジャンから車で2時間のところにあります。
  • ペルシャ庭園(エラムガーデン、他)
  • The Persian Garden
  • 登録年:2011年
  • 都市:シラーズ、イスファハン、他
イラン古来からの4分法という様式で設計されている庭園です。ゾロアスター教で神聖視される「水」「土」「空」「火」の4つの空間で区切られています。世界遺産としてはイランにある9つの庭園が登録されています。
  • イランの地下水路、カナート
  • The Persian Qanat
  • 登録年:2016年
  • 都市:ヤズド、他
乾燥した砂漠の文明が生んだ灌漑システムです。イランの乾燥地域では、農業を営む恒久的な集落は、古代のカナートによって支えられています。カナートとは、水が渓谷の上部沖積地の帯水層から、時には何キロにもわたり、重力に従って地下トンネルを流れるという灌漑システムです。11のカナートはこのシステムを代表し、労働者たちの憩いの場や貯水槽・水車場なども提供するもので、伝統的な地域社会の管理システムとして、現在も適切かつ公平で持続的に水を分配して供給しています。カナートは、乾燥気候の砂漠地帯における文化的伝統と文明の極めて重要な証拠です。(出典:ユネスコ世界遺産ホームページより)
  • ルート砂漠
  • Lut Desert
  • 登録年:2016年
  • ケルマン
多彩な表情を見せる地球上で最も暑い場所です。イラン南東部に位置するルート砂漠は、70.7度の気温を記録したことがある、世界で最も暑い乾燥地の一つです。毎年6月から10月にかけて北北西の強風が吹き、その結果、世界で最も規模が大きく、壮大な波のようなヤルダン風食地形が見られ、これは宇宙からも見えます。また、広大な礫砂漠や砂海もあり、さまざまな形の砂丘や海水が蒸発してできた塩原などの地形、木の周囲に砂丘が形成されたネブカと呼ばれる地形の世界最大級の例など、多様で壮観な乾燥地形が見られる場所です。 (出典:ユネスコ世界遺産ホームページより)