イランの世界遺産一覧(登録年順)
2025年時点28か所登録済

チョガザンビル

チョガザンビル

登録年:1979年

都市:アフワズ

古代エラム人が築いた世界最大級のジッグラト(聖塔)。壮大な規模と保存状態の良さが際立ちます。

イマーム広場(イスファハン)

イマーム広場(イスファハン)

登録年:1979年

都市:イスファハン

サファヴィー朝アッバース1世が造営した世界でも有数の広場で、モスクや宮殿が取り囲む壮麗な構成。建築美と歴史が融合する名所。

ペルセポリス

ペルセポリス

登録年:1979年

都市:シーラーズ

ダレイオス1世が建設した宗教都市で、アケメネス朝の象徴的な聖地。壮大な百柱の間や緻密なレリーフが見どころ。

タフテ・ソレイマン

タフテ・ソレイマン

登録年:2003年

都市:ザンジャン

ササン朝期に建設されたゾロアスター教の聖地で、神殿や湖が並ぶ神秘的な遺跡群です。

パサルガダエ

パサルガダエ

登録年:2004年

都市:シーラーズ

アケメネス朝初代キュロス大王の都。庭園や建築物に古代文明の融合が見られる貴重な遺構です。

バムとその文化的景観

バムとその文化的景観

登録年:2004年

都市:ケルマーン

砂漠のオアシス都市。巨大な日干しレンガ造りの城塞と城下町が形成され、2003年の地震後に修復が進められています。

ソルターニーエ

ソルターニーエ

登録年:2005年

都市:ザンジャン

イルハン朝時代に築かれた巨大な廟建築。装飾が美しく、後世のイスラム建築に多大な影響を与えました。

ビーソトゥーン

ビーソトゥーン

登録年:2006年

都市:ケルマンシャー

ダレイオス1世が王位の正当性を示すために刻んだ巨大な碑文とレリーフ。楔形文字解読の鍵ともなった歴史的遺産です。

イランのアルメニア修道院群

イランのアルメニア修道院群

登録年:2008年

都市:西アーザルバーイジャーン州

キリスト教アルメニア教会の伝統を伝える修道院群で、中世からの宗教的・建築的遺産が保存されています。

シューシュタルの歴史的水利施設

シューシュタルの歴史的水利施設

登録年:2009年

都市:アフワズ

ダリウス1世時代の高度な水利システム。トンネルや水車、堰を備え、農業用水を現在も供給し続けています。

タブリーズの歴史的バザール複合体

タブリーズの歴史的バザール複合体

登録年:2010年

都市:タブリーズ

中東最古のバザールで、交易都市タブリーズの経済と文化の中心。絨毯市場でも有名です。

アルダビールのシェイフ・サフィー・オッディーン聖廟

アルダビールのシェイフ・サフィー・オッディーン聖廟

登録年:2010年

都市:アルダビール

サファヴィー教団の創始者の霊廟。イスラーム建築とスーフィズム信仰が融合した宗教複合体です。

ペルシャ式庭園

ペルシャ式庭園

登録年:2011年

都市:ヤズド・シーラーズ・ケルマーンなど

イラン各地に残る伝統的な庭園群。水と緑を巧みに配し、楽園思想を表現する独特の空間設計が特徴です。

ゴンバデ・カーブース

ゴンバデ・カーブース

登録年:2012年

都市:ゴルガーン

1006年に建てられた高さ約53mの円筒形の墓廟で、イスラム建築の初期様式を伝える重要な遺構。内部にはカーブース王の棺が納められていると伝えられます。

イスファハーンのマスジッド・イ・ジャーメ(金曜モスク)

イスファハーンの金曜モスク

登録年:2012年

都市:イスファハン

イスラム建築の変遷を1000年にわたり体現するモスクで、空間構成や装飾技術において優れた文化的価値を有しています。

ゴレスターン宮殿

ゴレスターン宮殿

登録年:2013年

都市:テヘラン

カージャール朝時代の王宮で、ヨーロッパとペルシャ建築が融合。華麗な鏡の間や庭園が観光客に人気です。

シャフレ・ソフテ

シャフレ・ソフテ

登録年:2014年

都市:ザーヘダーン

青銅器時代の都市遺跡。高度な都市計画と文化的発展を物語る、文字を持たない文明の痕跡が残る場所です。

スーサ

スーサ

登録年:2015年

都市:スーサ(フーゼスターン州)

古代エラム王国やアケメネス朝の首都として栄えた遺跡群で、宗教・行政・文化の中心地として重要な役割を果たしていました。

メイマンドの文化的景観

メイマンドの文化的景観

登録年:2015年

都市:ケルマーン州

岩を掘って作られた住居が点在する先史時代からの集落で、人々が季節ごとに移動しながら生活を続けてきた証として重要な文化景観です。

ペルシャ式カナート

ペルシャ式カナート

登録年:2016年

都市:ヤズド州ほか

地下水を長距離にわたり地表に導く古代の水利システム。乾燥地帯での農業や生活を支えた技術で、現在も一部が稼働中です。

ルート砂漠

ルート砂漠

登録年:2016年

都市:ケルマーン州

世界で最も暑い地点のひとつとされる広大な砂漠地帯で、ユニークな地形や極端な気候条件を持つ自然景観が評価されています。

ヤズドの歴史都市

ヤズドの歴史都市

登録年:2017年

都市:ヤズド

イラン中部の砂漠に位置し、アーチ造りの建物や風を取り込む塔「バードギール」が特徴的。ゾロアスター教の影響も残る歴史的都市景観が評価されました。

ファールス地方のサーサーン朝考古景観

ファールス地方のサーサーン朝考古景観

登録年:2018年

都市:ファールス州

サーサーン朝時代の要塞や都市、岩のレリーフが集中する遺跡群。建築技術や都市計画、王権の象徴的表現に関する貴重な考古学的証拠が残されています。

ヒルカニアン森林群

ヒルカニアン森林群

登録年:2019年

都市:カスピ海南岸(ゴレスターン州〜ギーラーン州)

およそ2500万年前に起源をもつ広葉樹林で、カスピ海とアルボルズ山脈の間に広がる。希少な動植物が生息する生物多様性の宝庫です。

イラン縦貫鉄道

イラン縦貫鉄道

登録年:2021年

都市:北部(カスピ海)〜南部(ペルシャ湾)

カスピ海沿岸のバンダレ・トルカマンからペルシャ湾のホラムシャフルまで、山岳・砂漠・平原を貫く鉄道路線。技術的革新と景観の美しさが評価されました。

フーラーマン ウラマナトの文化的景観

フーラーマン ウラマナトの文化的景観

登録年:2021年

都市:クルディスタン州・ケルマンシャー州

クルド人が古来より定住する山岳地帯の階段状集落群で、独自の文化・信仰・建築様式が自然環境と調和していることから文化的景観として評価されました。

ペルシアのキャラバンサライ

ペルシアのキャラバンサライ

登録年:2023年

都市:イラン各地(54か所)

シルクロードをはじめとする交易路上に建てられた宿泊施設で、キャラバン(隊商)の安全な通過と休息のために重要な役割を果たしました。多様な建築様式が見られます。

ハマダーンのハグマターナ遺跡

ハマダーンのハグマターナ遺跡

登録年:2024年

都市:ハマダーン州

メディア王国の首都として紀元前1千年紀に築かれた都市遺跡。高度な都市計画と建築様式を備え、アケメネス朝やサーサーン朝の影響も受けた重層的な歴史を物語っています。